ディテールの建築思考

ディテールの建築思考

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    (株)彰国社/著者:後藤武

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    建築論のブックデザイン

    [ブックデザイン、イラストレーション]

建築家の後藤武さんによる、近代建築の「ディテール」に焦点を当てた論文集のブックデザインです。
表紙に紋のようにあしらったのは、文中にも登場する、ミース・ファン・デル・ローエの「十字柱」の柱詳細図。ミースといえば「Less is More」の生みの親でミニマリズムの文脈で語られることも多いですが、この柱の内側の複雑なディテールのように、実は見えない部分でミニマルとは倒錯的な表現を行っていることを文中では考察しています。ディテールには神が宿るとも語ったミースの、決して表には見えない作家性が宿る詳細図をシンボライズすることで、「ディテールを読む」ことで発見される建築家の隠れた思想を記号的に見立てました。表紙の文字は古い活字書体を使い、近代の空気感を取り入れています。扉ページではイラストレーションも担当させていただきました。

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