ATELIER MINAMI Space

ATELIER MINAMI Space

  • Client

    ATELIER MINAMI

  • Outline

    デザイン事務所のスペースデザイン

    [空間デザインディレクション]

街に開かれた「みせ」のような構え、内と外のあいだのような空間をもつ小さなデザイン事務所。
建築家の松本悠介氏に設計をお願いし、可能な限りローコストでそれを実現する実験的な事務所空間をつくりました。
路面に面した土間の打合せスペースは2面ガラス面で明るく、狭いながらも訪れた人が開放的な気持ちで話せる気配になればと考えました。またこの空間は道路とのあいだで内と外のあいだのような空間になり、展示やイベントに使うこともできます。
外に向かって見せている展示棚の奥は作業スペースで、入れ子状に置いたようなユニットになっています。奥行きの浅い展示棚は、撮影セットの裏側のようなイメージも込め、外から仕事の裏側を覗いているような関係性も意図しています。
SNSの時代に、リアルな街に向かって仕事のアーカイブを展示していると何が起きるだろうか。街に開いて夜遅くまでこの場所が明るいと、夜道を歩く女性がほんのちょっとでも安心になるだろうか。この角を曲がる時、ここを通るの好き、と思ってもらえる場所になれるだろうか。
そんな街へのコミットも含めた実験の場としてこの空間を作りました。(掲載:新建築2018年5月号)

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